脂肪溶解注射(カベリン)は本当に効く?部位別の効果・ダウンタイム・GLP-1との違いまで医師が解説

顎下やお腹など、ダイエットでは落ちにくい部分の脂肪を注射で減らす脂肪溶解注射。気になるのは「ダウンタイムはどのくらい?」「何回受ければいい?」という点ではないでしょうか。この記事では、カベリンの成分や部位別の回数の目安、腫れや内出血の経過、知っておきたいデメリットまで、施術前に知っておきたいことをまとめて解説します。

脂肪溶解注射(カベリン)は本当に効く?部位別の効果・ダウンタイム・GLP-1との違いまで医師が解説

脂肪溶解注射 - 部分痩せを目指す|Mona青山クリニック

脂肪溶解注射(カベリン)は青山・十条の対面施術で行っています

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1. 脂肪溶解注射とは?仕組みと特徴

脂肪溶解注射は、気になる部位の皮下脂肪に薬剤を注射し、脂肪細胞を分解・減少させる治療です。分解された脂肪は、時間をかけて体の代謝によって排出されていきます。体重を大きく落とすための治療ではなく、顎下・フェイスライン・二の腕・お腹など、食事制限や運動では落としにくい部分のボリュームを整える「部分痩せ」に向いています。

メスを使わず注射だけで行えるため、脂肪吸引に比べて体への負担やダウンタイムが少ないのが特徴です。一方で、1回で大きく変わる治療ではなく、複数回かけて少しずつ変化を重ねていく治療でもあります。

項目 脂肪溶解注射 脂肪冷却 脂肪吸引
方法 薬剤を注射して脂肪細胞を分解 皮膚の上から冷却して脂肪細胞を減少させる カニューレ(細い管)で脂肪を吸い出す手術
向いている部位 顎下・フェイスラインなどの細かい部位から、お腹・二の腕まで お腹・脇腹・太ももなど、つまめる広い部位 広範囲・脂肪量の多い部位
ダウンタイム 数日〜2週間ほど(腫れ・内出血など) 比較的少ない(赤み・しびれなど) 長め(腫れ・内出血・圧迫固定が必要)
回数 複数回で効果を重ねる 複数回行うことが多い 基本的に1回

脂肪冷却について詳しくは「脂肪冷却の効果・デメリット・リスクとは?」もあわせてご覧ください。

2. カベリンとは?成分と特徴

当院で使用している脂肪溶解注射は「カベリン」です。脂肪を分解する成分に加えて、代謝をサポートする成分が配合されています。

項目 内容
主な成分 デオキシコール酸、L-カルニチン、ペプチドなど
対象部位 顎下・フェイスライン・頬・口角まわり・二の腕・お腹
施術時間 10〜20分程度(部位や量によって異なります)
効果の実感 施術から2〜4週間ほどで変化を感じはじめる方が多い
回数の目安 3〜8回程度(1回で変化を感じる方もいます)
料金(税込) 14,800円〜(8cc・16cc・24cc・48ccから選択)

デオキシコール酸は、もともと体内で脂肪の消化を助ける胆汁酸の一種です。脂肪細胞の膜に作用して脂肪細胞を減らすため、注射した部位の脂肪のボリュームを少しずつ減らしていきます。

3. 部位別の効果と回数の目安

必要な回数は、部位の広さや脂肪の量、目指す仕上がりによって変わります。一般的な目安は次のとおりです。

部位 こんなお悩みに 回数の目安
顎下・フェイスライン 二重あご、顎下のもたつき、横顔のラインをすっきりさせたい 2〜5回
頬・口角まわり 頬のふくらみ、口元のもたつきが気になる 2〜5回
二の腕 腕を上げたときの振袖のようなたるみ 4〜6回
お腹 下腹のぽっこり、ウエストまわりのお肉 5〜8回

💡 施術の間隔は約4週間が目安です。脂肪が排出されて変化があらわれるまでに時間がかかるため、前回の施術から間をあけて、状態を確認しながら回数を重ねていきます。

顔まわりの部分痩せについては「部分痩せとは?二重あご・二の腕・お腹を狙って落とす方法」でも解説しています。

4. ダウンタイムの経過

脂肪溶解注射のダウンタイムは、脂肪吸引などの手術に比べて短めです。ただし、薬剤が脂肪に作用する過程で、腫れや内出血などが一時的に出ることがあります。経過の目安は次のとおりです(個人差があります)。

時期 よくみられる状態 過ごし方のポイント
施術当日 腫れ・赤み・熱っぽさ・軽い痛み。注射直後は一時的にふくらんで見えることも 長時間の入浴・飲酒・激しい運動・サウナは控える
1〜3日後 腫れやむくみ、押したときの痛みが出やすい時期 強く揉んだり押したりしない
1週間後 多くの場合、腫れが落ち着いてくる。内出血は黄色っぽく変化 普段どおりの生活に戻せる
1〜2週間後 内出血や軽い硬さ(しこり)が残っている場合も、徐々に引いていく 気になる症状が続く場合はご相談ください
2〜4週間後 脂肪の排出が進み、変化を感じはじめる 次回の施術の目安(約4週間後)

⚠️ 顔への施術は、腫れや内出血が人目につきやすい部位です。結婚式や大事な会議など、人前に出る予定がある場合は、その2週間前までに施術を済ませるのがおすすめです。

施術当日の過ごし方

  • メイクは、注射した部位を避ければ当日から可能です
  • シャワーは当日から可能です。長時間の入浴やサウナは控えてください
  • 飲酒・激しい運動は、血行がよくなりすぎて腫れや内出血が強く出やすいため、当日は控えてください
  • 注射した部位を強く揉んだり、マッサージしたりしないでください

5. 脂肪溶解注射のデメリットと副作用

脂肪溶解注射を検討するときは、メリットだけでなくデメリットも知っておくことが大切です。

  • 1回で大きく変わるわけではない:変化は少しずつあらわれるため、複数回の施術が必要になることが多い
  • 体重を大きく落とす治療ではない:部分的なボリュームを整える治療のため、全身の減量には向かない
  • 腫れや内出血が出ることがある:特に施術後数日は、腫れやむくみが目立つことがある
  • 効果に個人差がある:脂肪の量や体質によって、必要な回数や変化の出方が異なる
  • 自費診療・未承認医薬品である:健康保険は適用されず、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる

主な副作用

頻度 症状
よくみられる 腫れ・赤み・痛み・熱感・むくみ・かゆみ・内出血
ときどきみられる 注射部位の硬さ(しこり)、違和感、左右差
まれ 感染、アレルギー反応、皮膚の凹凸、色素沈着、感覚の変化など

多くは数日〜2週間ほどで落ち着きますが、強い痛みや腫れが続く、熱を持って赤みが広がるなどの症状がある場合は、早めにご相談ください。

6. 効果を高めるコツとリバウンドについて

脂肪溶解注射で減った脂肪細胞は、基本的に元に戻りません。そのため、施術後に体重が大きく増えなければ、変化を保ちやすいのが特徴です。ただし、残っている脂肪細胞が大きくなると、その部位にも脂肪がついてしまうことがあります。

  • 施術後も、食べすぎや飲みすぎに気をつけ、体重を安定させる
  • 適度な運動を続け、全体の代謝を落とさない
  • 決められた間隔を守り、状態を確認しながら回数を重ねる
  • むくみやすい方は、水分・塩分のバランスや睡眠にも気を配る

7. GLP-1との違いと組み合わせ方

「痩せたい」というお悩みでも、全身の体重を落としたいのか、特定の部位だけを細くしたいのかによって、適した治療は異なります。

項目 脂肪溶解注射 GLP-1(リベルサス・マンジャロなど)
痩せ方 注射した部位の脂肪を減らす(部分痩せ) 食欲を抑えて全身の体重を減らす(全身痩せ)
受け方 クリニックに来院して施術 オンライン診療で処方、自宅で服用・注射
向いている方 体重は標準的だが、特定の部位が気になる方 全体的に体重を落としたい方、食欲のコントロールが難しい方

全体の体重を落としながら、落ちにくい部位だけを整えたい場合は、GLP-1と脂肪溶解注射を組み合わせる方法もあります。どちらが合うか迷う方は、「夏までに痩せたい——GLP-1と脂肪溶解注射どちらが向いているか比較」もご覧ください。

8. 料金

メニュー 料金(税込) 備考
脂肪溶解注射(カベリン) 14,800円〜 8cc・16cc・24cc・48ccから選択。部位や範囲に合わせてご相談ください

本施術は自由診療(自費)のため、健康保険は適用されません。

9. 施術の流れ

  1. カウンセリング・問診の確認:気になる部位やお悩み、既往歴・服用中のお薬を確認
  2. 施術部位の確認・マーキング:注射する範囲を確認し、印をつける
  3. 消毒・注射:施術部位を消毒し、細い針で複数か所に注射(10〜20分程度)
  4. 施術後の確認:状態を確認し、当日の過ごし方をご説明して終了

ご予約から施術までの流れ

  1. WEB予約・事前問診:ご希望の日時をWEBからご予約いただき、事前問診にご回答ください。
  2. ご来院・施術:医師・看護師が施術を行います。
  3. お会計:施術後にお会計となります。

10. 施術を受けられない方・慎重な判断が必要な方

・妊娠中・授乳中の方
・カベリンの成分に対してアレルギーのある方
・施術部位に感染症や皮膚の炎症がある方
・重い肝臓・腎臓の病気がある方
・自己免疫疾患のある方
・血液をサラサラにする薬を服用中の方
・ケロイド体質の方
・その他、医師が施術に適さないと判断した方

11. 未承認医薬品に関する記載

・未承認医薬品であること:当院で使用するカベリンは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医薬品です。
・入手経路:当院の医師の判断のもと、国内の取引業者を通じて正規ルートで入手しております。
・国内の承認医薬品の有無:同一の成分・効能で国内承認を受けた医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報:主成分のデオキシコール酸を含む製剤は、米国FDAにおいて顎下の脂肪を減少させる目的で承認されています。主な副作用として、注射部位の腫れ・痛み・内出血・しびれ・硬さなどが報告されています。
・医薬品副作用被害救済制度について:未承認医薬品のため、万が一重篤な副作用が起きた場合でも、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

脂肪溶解注射(カベリン)は青山・十条の対面施術で行っています

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よくあるご質問

脂肪溶解注射は1回でも効果がありますか?

1回で変化を感じる方もいますが、多くの場合は複数回の施術で少しずつ効果を重ねていきます。回数の目安は部位によって異なり、顎下やフェイスラインで2〜5回、お腹で5〜8回ほどです。

ダウンタイムはどのくらいですか?

腫れや赤みは数日で落ち着くことが多く、内出血が出た場合も1〜2週間ほどで引いていきます。顔への施術は腫れが目立ちやすいため、大事な予定の2週間前までに施術を済ませるのがおすすめです。

効果はいつから感じられますか?

施術から2〜4週間ほどで変化を感じはじめる方が多いです。脂肪が少しずつ排出されていくため、回数を重ねるごとにシルエットの変化が分かりやすくなります。

リバウンドしますか?

減った脂肪細胞は基本的に元に戻らないため、体重が大きく増えなければ変化を保ちやすい治療です。ただし、残った脂肪細胞が大きくなると脂肪がつくことがあるため、施術後も食生活や運動習慣を整えることが大切です。

痛みはありますか?

細い針で注射するため、チクッとした痛みがあります。施術後は、薬剤が作用する過程で熱っぽさや軽い痛みが出ることがありますが、多くは数日で落ち着きます。

GLP-1と同時に受けられますか?

はい、組み合わせることが可能です。GLP-1で全体の体重を落としながら、落ちにくい部位に脂肪溶解注射を行う方法もあります。当院では、GLP-1はオンライン診療で、脂肪溶解注射は対面施術で対応しています。

参考文献

・KYBELLA (deoxycholic acid) injection Prescribing Information|U.S. Food and Drug Administration
・FDA Approves Additional Information in Labeling for Kybella|U.S. Food and Drug Administration

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