ピーリングと一口に言っても、使う薬剤によって「何に効くか」「皮が剥けるか」「何回必要か」がまったく異なります。当院では、サリチル酸ピーリング・ララドクター・マッサージピールの3種類をご用意しています。このページでは、その違いと選び方をまとめました。
3種類のピーリングの違い(比較表)
| サリチル酸ピーリング | ララドクター | マッサージピール | |
|---|---|---|---|
| 主成分 | サリチル酸マクロゴール | LHA(リポヒドロキシ酸)+美容成分 | トリクロロ酢酸+過酸化水素+コウジ酸 |
| タイプ | 角質を除去する | 剥離しない(肌育タイプ) | 剥離しない(肌育タイプ) |
| 得意分野 | 毛穴の詰まり、ニキビ、ざらつき | ニキビ、毛穴、くすみ、敏感肌 | ハリ・弾力、小じわ、ニキビ跡の凹凸 |
| 皮むけ | 数日後に薄く剥けることがある | ほとんどなし | ほとんどなし |
| 刺激の強さ | 中 | 弱(敏感肌にも) | 中(熱感を感じることも) |
| 回数の目安 | 2〜4週間おきに5回程度 | 2〜4週間おきに3〜5回 | 1〜2週間おきに4〜5回 |
| 料金(全顔) | 5,000円(税込) | 9,800円(税込) | 【要確認】円(税込) |
どれを選べばいい?お悩み別の早見表
| いちばん気になること | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 毛穴の詰まり・黒ずみ | サリチル酸ピーリング | 毛穴に詰まった角質と皮脂に直接働きかけます |
| 繰り返すニキビ | サリチル酸ピーリング/ララドクター | 皮脂と角質のコントロール。敏感肌ならララドクター |
| 肌のごわつき・ざらつき | サリチル酸ピーリング | 表面の古い角質を除去してなめらかに |
| くすみ・トーンの暗さ | ララドクター | ターンオーバーを整えながら透明感にアプローチ |
| 敏感肌・刺激が不安 | ララドクター | 剥離せず低刺激。バリア機能を高める成分を配合 |
| ハリ・弾力の低下、小じわ | マッサージピール | 真皮のコラーゲン生成を促します |
| ニキビ跡の凹凸 | マッサージピール | 肌の内側から立て直すアプローチ |
| 人前に出る予定が近い | ララドクター/マッサージピール | 皮むけがほとんどありません |
判断に迷う場合は、診察時にお肌の状態を見てご提案します。途中で切り替えることもできます。
サリチル酸ピーリング
サリチル酸をマクロゴールという基剤に溶かした薬剤を使うピーリングです。マクロゴール基剤の特徴は、サリチル酸が表皮の角質層にとどまり、真皮まで浸透しにくいこと。効果を出しながら、深い層への刺激を抑えられるのが利点です。
期待できる効果
- 毛穴の詰まり・黒ずみの改善
- ニキビ(特に白ニキビ・黒ニキビ)の改善
- 肌のごわつき・ざらつきの改善
- くすみの改善、肌のトーンアップ
- ニキビ跡の色素沈着の軽減
こんな方に
- 毛穴の詰まりや黒ずみが気になる方
- 繰り返すニキビにお悩みの方
- 肌のざらつき・ごわつきを感じる方
- まずは手軽な価格でピーリングを試したい方
ダウンタイム・回数
施術直後に軽い赤みが出ることがありますが、多くは数時間で落ち着きます。数日後に薄く皮がむけることがありますが、無理に剥がさないでください。2〜4週間おきに5回程度を目安に続けると、変化が定着しやすくなります。
アスピリンなどサリチル酸系の薬でアレルギーが出たことがある方は受けられません。必ず診察時にお申し出ください。
毛穴とニキビに、まず試しやすい1回5,000円から。
ララドクター
韓国発のピーリング剤「ララピール」を医療機関向けに改良した薬剤で、第5世代ピーリングとも呼ばれます。主成分はLHA(リポヒドロキシ酸)。サリチル酸から派生した成分で、分子が大きく肌への浸透がゆるやかなため、刺激が少なく、敏感肌の方でも受けやすいのが特徴です。
角質を「剥がす」のではなく、不要な角質をやさしく溶かしながら、同時に美容成分を届けて肌を育てるという考え方の施術です。炎症を抑える成分やバリア機能を高める成分もあわせて配合されています。
期待できる効果
- ニキビの改善・予防(皮脂分泌のコントロール)
- 毛穴の開き・詰まりの改善
- くすみの改善、透明感のアップ
- 肌のハリ・弾力の向上(コラーゲン生成の促進)
- バリア機能の改善による、肌荒れしにくい状態づくり
こんな方に
- 敏感肌で、これまでピーリングを避けてきた方
- ニキビとくすみを同時にケアしたい方
- 皮むけを避けたい方、人前に出る予定がある方
- 肌全体の質を底上げしたい方
ダウンタイム・回数
剥離しないタイプのため、皮むけはほとんどありません。施術直後から軽いツヤを感じる方も多く、当日からメイクが可能です。2〜4週間おきに3〜5回を目安に続け、その後は月1回程度の維持をおすすめしています。
当院のララドクターは初回限定価格ではなく、通常価格で9,800円(全顔)です。継続していただく前提の施術なので、続けやすい価格でご用意しています。
敏感肌でも受けられる、剥けないピーリング。

マッサージピール
イタリアで開発された薬剤(PRX-T33)を使う施術です。トリクロロ酢酸に過酸化水素とコウジ酸を組み合わせることで、表皮を傷つけずに真皮まで作用するという設計になっています。薬剤をマッサージするように塗り込むことから、この名前で呼ばれています。
3種類のなかでもっとも「肌の内側」に働きかけるタイプで、コラーゲンの生成を促すことによるハリ・弾力の改善が主な狙いです。剥離しないのにコラーゲンに働きかけられる点が、従来のピーリングと大きく異なります。
期待できる効果
- 肌のハリ・弾力の向上
- 小じわ・ちりめんじわの改善
- 毛穴の引き締め
- ニキビ跡の凹凸の改善
- 肌のツヤ・キメの改善
こんな方に
- ハリ・弾力の低下を感じる方
- 小じわが気になり始めた方
- ニキビ跡の凹凸をケアしたい方
- ダウンタイムなしで肌質そのものを変えたい方
ダウンタイム・回数
施術中はじんわりとした熱感を感じることがありますが、皮むけはほとんどありません。当日からメイクが可能です。1〜2週間おきに4〜5回をひとつの区切りとして、その後は月1回程度の維持をおすすめしています。
剥けないのに、肌の内側から立て直す。
施術の流れ
| STEP | 内容 |
|---|---|
| 1. カウンセリング・診察 | お肌の状態・ご希望・既往歴・服用中のお薬を確認し、適した薬剤をご提案します |
| 2. クレンジング・洗顔 | メイクや皮脂を落とし、薬剤が均一に働くよう準備します |
| 3. 薬剤の塗布 | 薬剤を塗布します(5〜15分程度)。マッサージピールはマッサージしながら塗り込みます |
| 4. 中和・クールダウン | 薬剤を中和し、肌を落ち着かせます |
| 5. アフターケア | 保湿・日焼け止めを行い、注意事項をご説明します。当日からメイク可能です |
所要時間は、いずれも30〜60分程度です。
施術前後の注意事項
施術前
- 強い日焼けをしている場合は、施術をお断りすることがあります
- レチノイド外用薬(アダパレンなど)やスクラブ、強い角質ケアは数日前から中止してください
- 体調不良時、施術部位に強い炎症や傷がある場合は延期してください
- 服用中のお薬は必ずお知らせください
施術後
- 紫外線対策を徹底してください。肌が敏感になっているため、日焼け止めは必須です
- 当日は強くこすらない、ゴシゴシ洗わないようご注意ください
- 当日のサウナ・長時間の入浴・激しい運動は控えめに
- 皮がむけても、無理に剥がさないでください
- レチノイドやスクラブなど刺激の強いスキンケアは、数日あけてから再開してください
- いつもより保湿を丁寧に行ってください
受けられない方・注意が必要な方
- 妊娠中・授乳中の方
- 施術部位に感染・強い炎症・傷がある方
- イソトレチノインを内服中の方(皮膚が薄く傷つきやすい状態のため、内服終了後に期間をあけての施術になります)
- ケロイド体質の方
- 単純ヘルペスを繰り返している方(施術をきっかけに再発することがあります。既往のある方はお申し出ください)
- 光線過敏症のある方、光線過敏を起こす薬を服用中の方
- アスピリンなどサリチル酸系の薬でアレルギーが出たことがある方(サリチル酸ピーリング・ララドクター)
- 薬剤の成分にアレルギーがある方
他の施術との組み合わせ
ピーリングで肌表面を整えると、他の施術や外用薬の入りが良くなります。
- 高濃度ビタミンC点滴・グルタチオン点滴:抗酸化・美白を内側から後押しします
- ジュベルック:肌の内側からハリを育てる注入治療。ピーリングとは間隔をあけて計画します
- 美肌内服・外用の美白治療:シミ・くすみのケアは、施術・内服・外用・遮光を組み合わせるのが近道です
- ニキビ治療:外用薬・内服薬と組み合わせることで、ニキビの改善と再発予防を同時に目指せます
未承認医薬品等に関する注意事項
- 未承認医薬品であること:ララドクターおよびマッサージピールに使用する薬剤は、日本国内で承認されていない医薬品です。
- 入手経路:医師が個人輸入の手続き(地方厚生局への薬監証明の取得)を経て輸入したものを使用しています。
- 国内の承認医薬品の有無:同一成分・同一目的で国内承認されている医薬品はありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報:ララドクターは韓国、マッサージピールに用いる薬剤はイタリアで開発され、各国の医療機関で使用されています。報告されている症状として、施術後の赤み・ヒリつき・乾燥・一時的な色素沈着などがあります。
- 健康被害救済制度:未承認医薬品の使用による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。
- 費用・効果:いずれも自由診療のため健康保険は適用されず、全額自己負担です。効果の程度には個人差があります。





