アゼライン酸とハイドロキノンの違いは?効果・併用・選び方|ニキビ跡・シミ・肝斑
アゼライン酸とハイドロキノンは、どちらもメラニンを抑える塗り薬ですが、得意な悩みや刺激の強さ、妊娠中に使えるかどうかが違います。ニキビ・毛穴・シミ・肝斑など悩み別の選び方と、2つを一緒に使うときの使い方をまとめました。
目次
アゼライン酸・ハイドロキノンをオンライン処方 - 診察料・送料込
アゼライン酸とハイドロキノンの違い
アゼライン酸は「ニキビ・毛穴・赤み」を整えながらくすみや色素沈着にも働きかける成分、ハイドロキノンは「シミ・色素沈着」を薄くすることに特化した成分です。どちらもメラニンが作られるのを抑えますが、得意な悩みや刺激の強さ、妊娠中に使えるかどうかが異なります。
得意 ニキビ・毛穴・赤み・ニキビ跡の色素沈着・くすみ
刺激 比較的少なめ
妊娠中 使いやすい成分とされている
日焼け止め 使用がおすすめ
範囲 顔全体または気になる部分
得意 シミ・そばかす・肝斑・ニキビ跡の色素沈着
刺激 赤み・刺激感が出やすい
妊娠中 使用できない
日焼け止め 必須
範囲 気になる部分が基本
シミを薄くすることを一番に考えるならハイドロキノン、ニキビや毛穴の悩みもあって刺激が心配ならアゼライン酸、というのが選び方の目安です。
アゼライン酸とは?
アゼライン酸は、小麦や大麦などの穀物にも含まれる成分です。海外ではニキビや酒さ(赤ら顔)の治療薬として使われており、日本皮膚科学会のニキビの診療ガイドラインでも、アゼライン酸の外用が取り上げられています。日本では医薬品としての承認はなく、医療機関専売のスキンケアクリームとして使われています。
アゼライン酸の働き
- 古い角質が毛穴に詰まるのを防ぎ、ニキビのもとを作りにくくする
- ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑える
- 肌の炎症や赤みを落ち着ける
- メラニンが作られるのを穏やかに抑え、くすみやニキビ跡の色素沈着を目立ちにくくする
アゼライン酸が向いている方
- 繰り返すニキビや毛穴の詰まりが気になる方
- 肌のざらつき・くすみが気になる方
- ニキビ跡の茶色い色素沈着が気になる方
- レチノールやハイドロキノンなど、刺激の強いケアが合わなかった方
- 妊娠中・授乳中でもできるスキンケアを探している方
ハイドロキノンとは?
ハイドロキノンは、メラニンを作る酵素(チロシナーゼ)の働きを抑える成分です。新しくメラニンが作られるのを防ぎながら、すでにできてしまったシミを少しずつ薄くしていきます。シミ・色素沈着のケアに使われる代表的な成分です。
ハイドロキノンの働き
- メラニンが作られるのを抑え、シミ・そばかすを目立ちにくくする
- ニキビ跡や虫刺され跡などの色素沈着を薄くする
- 肌のトーンを均一に整える
ハイドロキノンが向いている方
- シミ・そばかすをしっかり薄くしたい方
- ニキビ跡や日焼け後の色素沈着が残っている方
- 肝斑の治療で、トラネキサム酸の内服と組み合わせたい方
- レーザー治療後のホームケアを探している方
どっちを選ぶ?悩み別の選び方
| お悩み | おすすめ |
|---|---|
| ニキビ・毛穴の詰まりを繰り返す | アゼライン酸 |
| 小鼻やおでこのざらつき・くすみ | アゼライン酸 |
| はっきりしたシミ・そばかす | ハイドロキノン |
| ニキビ跡の茶色い色素沈着 | どちらも可。ニキビがまだできる方はアゼライン酸、色素沈着だけが残っている方はハイドロキノン |
| ニキビもシミも気になる | アゼライン酸とハイドロキノンの併用 |
| 肝斑 | トラネキサム酸内服を中心に、ハイドロキノンまたはアゼライン酸を組み合わせる |
| 敏感肌・刺激が心配 | アゼライン酸から始める |
| 妊娠中・授乳中 | アゼライン酸(ハイドロキノンは使用できない) |
アゼライン酸とハイドロキノンは併用できる?
アゼライン酸とハイドロキノンは一緒に使えます。アゼライン酸で毛穴の詰まりやニキビを整えながら、ハイドロキノンでシミ・色素沈着にアプローチできるため、「ニキビもシミも気になる」という方に向いている組み合わせです。
併用するときの使い方
- 1つずつ始める:いきなり2つを同時に始めず、まずは片方を1〜2週間使って肌が慣れてから、もう片方を追加すると刺激が出にくくなります。
- 朝と夜で分ける:刺激が気になる方は、朝はアゼライン酸、夜はハイドロキノンのように時間帯を分けるのがおすすめです。
- 重ねて使う場合:洗顔後、化粧水などで肌を整えてから、1つずつやさしくなじませます。広い範囲に使うアゼライン酸を先に、気になるシミに使うハイドロキノンを後にすると塗り分けやすくなります。
- 日焼け止めを必ず使う:ハイドロキノンを使っている間は、季節や天気に関係なく日中の日焼け止めが欠かせません。
トレチノイン・レチノールと一緒に使う場合
トレチノインやレチノールなど刺激の強い成分と同時に使うと、赤みや皮むけが強く出ることがあります。一緒に使いたい場合は、朝と夜で使い分けるなど、使い方を医師にご相談ください。
副作用と使用上の注意
⚠️刺激や赤みが続く場合は、塗る回数を減らすか使用を中止し、当院までご相談ください。肝斑の方は、刺激による炎症がかえって色素沈着につながることもあるため、無理に続けないことが大切です。
肝斑にはどちらがいい?
肝斑の治療は、トラネキサム酸の内服が中心になります。塗り薬は内服と組み合わせて使い、しっかり色素にアプローチしたい方はハイドロキノン、刺激が心配な方や妊娠中・授乳中の方はアゼライン酸が選択肢になります。
海外の臨床試験では、20%のアゼライン酸クリームと4%のハイドロキノンクリームを比べたところ、肝斑の改善に大きな差はみられなかったという報告もあります。
肝斑の見分け方や、レーザーを使わない治し方は肝斑とシミの違いは?見分け方とレーザーなしの治し方で詳しく解説しています。
当院のアゼライン酸クリーム・ハイドロキノン
Mona青山クリニックでは、医療機関専売のアゼライン酸クリーム・ハイドロキノンクリームをオンライン診療で処方しています。料金には診察料・送料が含まれています。
| 商品 | 主な成分 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| アゼライン酸クリーム(DRX AZAクリア) | アゼライン酸 | 2,800円〜 |
| ハイドロキノン(DRX HQダブルブライトE) | ハイドロキノン、δ-トコフェロール(ビタミンEの一種) | 3,000円〜 |
肝斑やシミを内側からケアしたい方には、トラネキサム酸やシミ・肝斑セットの内服もご用意しています。
オンライン治療の流れ
本治療は自由診療(自費)のため、健康保険は適用されません。効果のあらわれ方には個人差があります。
アゼライン酸・ハイドロキノンをオンライン処方 - 診察料・送料込
よくあるご質問
得意な悩みが違います。シミ・そばかすを薄くしたい方にはハイドロキノン、ニキビ・毛穴・赤みも気になる方にはアゼライン酸が向いています。両方の悩みがある方は、併用することもできます。
一緒に使えます。刺激を避けるため、まずは片方に肌を慣らしてからもう片方を追加するか、朝はアゼライン酸、夜はハイドロキノンのように時間帯を分けるのがおすすめです。
個人差はありますが、どちらも1〜3か月ほど続けて変化を感じる方が多いです。すぐに変化がなくても、日焼け止めを使いながら継続することが大切です。
ハイドロキノンは妊娠中・授乳中は使用できません。アゼライン酸は妊娠中・授乳中でも使いやすい成分とされていますが、ご不安な場合は診察時にご相談ください。
まだニキビができやすい方は、ニキビを防ぎながら色素沈着にも働きかけるアゼライン酸がおすすめです。ニキビは落ち着いていて茶色い跡だけが残っている方は、ハイドロキノンが向いています。
使い始めに一時的な刺激感や赤みが出ることがあります。保湿をしっかりしてから塗ると感じにくくなります。刺激が強い場合や続く場合は、塗る回数を減らすか使用を中止し、当院までご相談ください。
市販にもアゼライン酸やハイドロキノンを配合した化粧品がありますが、配合量や処方はさまざまです。当院で扱うのは医療機関専売の製品で、医師が肌の状態や使っているスキンケアを確認したうえで、使い方をご案内できる点が異なります。
参考文献
・尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023|日本皮膚科学会
・The treatment of melasma. 20% azelaic acid versus 4% hydroquinone cream|Int J Dermatol. 1991


