脂肪溶解注射とは
脂肪溶解注射は、気になる部位に注射で薬剤を直接注入し、脂肪細胞そのものを減少させる美容医療です。運動やダイエットで落ちにくい部分的な脂肪(二重あご・フェイスライン・頬・二の腕・お腹・太もも等)に対して用いられます。
脂肪吸引などの手術と比べてメスを使わず、ダウンタイムが短いことが特徴で、注射後は日常生活への復帰が可能です。
即効ではなく徐々に変化
脂肪溶解注射は注射した脂肪細胞が数週間〜数か月かけて体外に排出される仕組みです。1回で劇的に変わるのではなく、複数回の施術で徐々に変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
脂肪溶解注射の作用メカニズム
注射薬の主成分には、デオキシコール酸・ホスファチジルコリンなどが含まれ、以下の作用で脂肪細胞に働きかけます。
- 脂肪細胞膜を分解・脂肪細胞を破壊
- 破壊された脂肪が体内の代謝経路で分解
- リンパ・血流を通じて体外に排出
- 肝臓で代謝され、尿・便として排泄
当院で取り扱う主な脂肪溶解注射
| 製剤名 | 特徴 | 主な適応部位 |
|---|---|---|
| BNLS Neo(BNLSアルティメット) | 植物由来成分中心、腫れにくい、ダウンタイムが少ない | 顔・首・フェイスライン |
| カベリン | BNLSの改良版、脂肪減少+肌の引き締め効果 | 顔・二重あご・頬 |
| デオキシコール酸系製剤(カイベラ等) | FDA承認、強力な脂肪溶解、腫れが出やすい | 顎下・体部 |
| FatX(ファットエックス) | 体幹部・四肢の大きな脂肪塊に | お腹・太もも・二の腕 |
※ 薬剤の種類・ブランドは時期により変更される場合があります。診察時にご相談ください。
施術の適応部位
顔周り
- 二重あご・顎下の脂肪
- 頬・フェイスラインのもたつき
- こめかみ・こめかみ下
- 鼻周り・鼻翼
体部
- 二の腕(振り袖ライン)
- お腹・脇腹
- 背中・ブラジャーライン
- 太もも・内もも
- ふくらはぎ
- 膝まわり
施術の流れ
- カウンセリング:部位・希望・施術回数の目安を相談
- 部位のマーキング:注入ポイントの確認
- 麻酔(希望に応じて):麻酔クリーム塗布 or 氷で冷却
- 注射:複数ポイントに薬剤を注入(1部位10〜20分)
- アフターケア:冷却・圧迫・注意事項の説明
施術時間の目安
- 顎下・頬:15〜30分
- お腹・太もも:30〜60分
- 全身複数部位:1時間程度
効果と施術回数の目安
| 部位 | 推奨回数 | 間隔 |
|---|---|---|
| 顎下・フェイスライン | 3〜5回 | 2〜4週間おき |
| 頬・小顔目的 | 2〜4回 | 2〜4週間おき |
| お腹・太ももなど体部 | 5〜8回 | 2〜4週間おき |
| 二の腕・背中 | 4〜6回 | 2〜4週間おき |
効果の感じ方には個人差があります
脂肪の量・代謝能力・ライフスタイルにより効果の出方は異なります。施術後2〜4週間で変化を実感する方が多く、完成は最終施術の1〜2か月後です。維持のためには食事・運動の基本も大切です。
ダウンタイム・副作用
施術後に起こりうる症状
| 症状 | 頻度 | 期間 |
|---|---|---|
| 注射部位の腫れ | 多い | 2〜7日 |
| 赤み・熱感 | 多い | 1〜3日 |
| 内出血(あざ) | 時々 | 1〜2週間 |
| 軽い痛み・押すと痛む | 多い | 3〜7日 |
| 硬結(しこり感) | 時々 | 数週間 |
| かゆみ | まれ | 1〜2日 |
まれな副作用
- アレルギー反応(既往・成分確認重要)
- 皮膚のくぼみ・凹凸
- 色素沈着
- 注射部位の感染(非常にまれ)
- 左右差
こんな症状が出たらご相談を
強い痛み・広範囲の腫れ・発熱・膿・皮膚の変色など通常と異なる経過があれば、遠慮なくご連絡ください。
施術を受けられない方・注意が必要な方
禁忌
- 妊娠中・授乳中
- 重度の肝・腎機能障害
- 注射部位に感染・皮膚疾患がある
- 薬剤成分へのアレルギー既往
- ケロイド体質
慎重対応(要相談)
- 大豆アレルギー(ホスファチジルコリン含有製剤)
- 甲状腺機能異常
- 抗凝固薬服用中
- ペースメーカー装着
- 免疫抑制剤使用中
施術前後の注意事項
施術前
- 当日の体調管理(発熱・体調不良時は延期)
- アルコール・激しい運動は前日から控える
- 抗凝固薬服用中は事前に相談
- 施術部位のメイクは落としてから
- 十分な水分補給・食事を済ませてから
施術後
- 施術部位の強いマッサージは当日〜数日控える
- 入浴はシャワーのみの日を(当日〜翌日)
- 激しい運動・サウナ・飲酒は当日控える
- 水分補給をしっかり(代謝促進)
- 軽い腫れ・赤みは数日で引く
- 気になる症状があれば連絡を
脂肪溶解注射と他の痩身施術の比較
| 施術 | 特徴 | ダウンタイム |
|---|---|---|
| 脂肪溶解注射 | 注射のみ、部分痩せに、複数回必要 | 軽い腫れ 数日 |
| クールスカルプティング(冷却) | 冷却で脂肪細胞を破壊、非侵襲 | 軽い赤み・感覚異常 |
| 高周波(ボンボンビー等) | 熱で脂肪減少+肌引き締め | ほぼなし |
| 脂肪吸引(手術) | 大量脂肪を一度に除去、確実性高い | 1〜2週間、痛みあり |
| 医療ダイエット(GLP-1等) | 全身痩せ、内服/注射、食欲抑制 | なし |
当院の脂肪溶解注射の特徴
- ご希望に合わせて複数部位への注射もOK
- カウンセリング重視、施術回数・費用の目安を丁寧に説明
- 施術後のフォローアップ対応
- 内科併設で、健康状態(肝・腎機能等)を確認してからの施術
- アレルギー・既往の丁寧な確認
無理な施術はおすすめしません
脂肪溶解注射は適応部位・回数・体調を踏まえて計画することが大切です。ご希望や予算に応じて最適な施術計画を一緒に立てましょう。
よくある質問
Q1. 痛みはありますか?
A. 注射の針を刺すときにチクっとした痛みがありますが、極細の針を使用し、必要に応じて表面麻酔を行うため、多くの方が「思ったより痛くなかった」と感じています。施術中の痛みは軽い圧迫感や熱感程度です。
Q2. 何回で効果が出ますか?
A. 部位や脂肪の厚さによりますが、二重あごなら1〜3回、ボディは3〜5回が目安です。1回でも変化を感じる方はいますが、回数を重ねることで効果が蓄積していきます。
Q3. リバウンドしますか?
A. 脂肪溶解注射で破壊された脂肪細胞は再生しません。そのため通常の生活を送っていればリバウンドしにくいのが特徴です。ただし、暴飲暴食で残った脂肪細胞が肥大すると元に戻る可能性はあります。
Q4. 施術当日の注意点はありますか?
A. 当日からメイク・洗顔・シャワーはOKです。施術当日のみ、激しい運動・飲酒・サウナ・長時間の入浴はお控えください。翌日からは通常通りの生活で問題ありません。
Q5. 顔が腫れてバレませんか?
A. BNLS系の薬剤であれば腫れは比較的軽く、マスクで隠せる程度で翌日〜3日で落ち着く方がほとんどです。大事なイベントの1週間前までに施術することをお勧めします。
Q6. 脂肪吸引とどちらがいいですか?
A. 「この部分だけ少し細くしたい」「手軽に始めたい」方には脂肪溶解注射、「広範囲の脂肪を一度に大きく減らしたい」方には脂肪吸引が向いています。まず脂肪溶解注射で試してみて、もっと大きな変化が欲しくなったら脂肪吸引を検討する段階的なアプローチも可能です。