インフルエンザの家族感染と初期症状|会社は何日休む?検査の時期も

インフルエンザの家族感染と初期症状|会社は何日休む?検査の時期も

インフルエンザの検査・治療薬・予防薬はオンラインで相談可能です

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インフルエンザは、急に高い熱が出て全身がつらくなるのが特徴です。とくに検索されるのが「家族にうつる確率はどのくらいか」「いつまで休まなければならないのか」という2点で、どちらも学校と職場でルールが違うことが混乱のもとになっています。

このページでは、初期症状の見分け方、うつる期間、家庭内でできる対策、検査のタイミング、治療薬、そして復帰の目安と証明書の扱いまでを整理します。

インフルエンザの初期症状と、風邪との違い

もっとも分かりやすい違いは始まり方です。風邪が「のどから徐々に」始まるのに対し、インフルエンザは「急に、全身から」始まります。

項目 インフルエンザ 一般的なかぜ
始まり方 急激。何時ごろから、と時刻で言えることが多い 徐々に
発熱 38℃以上の高熱が出やすい ないか、あっても軽度
最初に出る症状 全身のだるさ、関節痛・筋肉痛、頭痛、悪寒 のどの痛み、鼻水、くしゃみ
咳・のどの症状 全身症状の後から強くなることが多い はじめから中心となる
経過 3〜7日程度で解熱し、咳やだるさが数日残る 数日で軽快することが多い

ただし、高齢の方や解熱鎮痛薬を服用している場合は高熱が出ないこともあり、症状だけで確実に区別することはできません。

潜伏期間と、人にうつる期間

潜伏期間はおおむね1〜3日(最大で7日程度)です。ウイルスを排出する期間は、発症の前日ごろから、発症後おおむね5〜7日程度とされ、症状が出る前からうつしうる点が対策を難しくしています。小さなお子さんではさらに長引くことがあります。

熱が下がってもウイルスの排出は続くため、「解熱=もう人にうつさない」ではありません。これが後述の復帰基準に「解熱後さらに2日」という条件が入っている理由です。

家族にうつる確率と、家庭内でできること

家庭内は接触が濃厚かつ長時間になるため、感染が広がりやすい環境です。家庭内での二次感染の割合は調査によって幅がありますが、数十パーセントに達するという報告もあり、決して低くありません。お子さんがいる家庭では、より高くなる傾向が示されています。

家庭内で有効な対策

  • 可能であれば部屋を分ける。難しい場合も、寝る場所と食事の時間をずらす
  • 患者・同居者ともにマスクを着用する
  • こまめな手洗い(ドアノブ、スイッチ、リモコン、タオルが感染経路になります)
  • タオルの共用をやめ、ペーパータオルに切り替える
  • 定期的に換気し、室内の乾燥を避ける
  • 看病する人をなるべく1人に固定する(高齢の方や妊娠中の方は避ける)

予防としてもっとも効果が期待できるのは流行前のワクチン接種です。発症を完全に防ぐものではありませんが、重症化を抑える効果が報告されています。また、同居家族に重症化リスクが高い方がいる場合、医師の判断で予防投与が検討されることがあります(この場合は自費となります)。

検査を受けるタイミング

迅速検査は、体内のウイルス量が一定以上ないと反応しません。発症からおおむね12時間が経過してから48時間以内が精度の面で適したタイミングとされています。

発熱してすぐに受診すると、インフルエンザであっても陰性と出ることがあります(偽陰性)。一方で、治療薬は発症から48時間以内の開始が推奨されるため、早すぎる受診も遅すぎる受診も不利という事情があります。判断に迷う場合は、症状の出た時刻を控えたうえでご相談ください。

治療薬の種類

抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に開始することで、発熱期間を短縮する効果が期待できます。48時間を過ぎた場合、薬による短縮効果は限られます。

一般名 剤形 使い方
オセルタミビル 内服(カプセル・ドライシロップ) 1日2回を5日間
ザナミビル 吸入 1日2回を5日間
ラニナミビル 吸入 1回のみ
バロキサビル 内服 1回のみ
ペラミビル 点滴 1回。内服・吸入が難しい場合に用いられる

健康な成人では、抗インフルエンザ薬を使わずに自然に軽快することも多く、必ず使うべき薬というわけではありません。一方で、高齢の方、妊娠中の方、幼児、慢性の呼吸器・心疾患や糖尿病のある方など重症化のリスクが高い場合には、早期の治療が勧められます。

解熱には、医師に相談のうえアセトアミノフェンなどが用いられます。お子さんに一部の解熱鎮痛薬を使用すると重い合併症のリスクがあるため、市販薬の自己判断での使用は避けてください

インフルエンザの予防という選択肢——「かかってから」だけでなく「かかる前」にも

インフルエンザは、発症してからの治療薬だけでなく、周囲で流行している時期に「かかる前」に備える方法も知られています。同居家族が感染した、職場や学校で流行しているなど、心当たりのある曝露があった場合、感染してから治療を始めるのではなく、発症そのものを未然に防ぐアプローチを検討できます。

曝露後予防(暴露後発症抑制)という考え方

インフルエンザウイルスに感染した可能性がある方(同居家族の発症など)に対して、症状が出る前の段階から抗インフルエンザ薬を服用することで、発症そのものを防ぐ、あるいは症状を軽くする効果が期待できるとされています。これは「治療」ではなく「予防投与」という位置づけで、発症してからの治療とは服用量・期間が異なります。受験や大事な仕事を控えている、高齢の家族と同居している、基礎疾患があり重症化リスクが高いといった方にとって、有効な選択肢の一つです。

ワクチンによる事前予防

毎年の流行シーズン前に接種するインフルエンザワクチンは、発症そのものを完全に防ぐものではありませんが、発症した場合の重症化・入院・死亡のリスクを大きく低減する効果が報告されています。特に高齢の方、基礎疾患のある方、医療従事者など、重症化リスクが高い、または周囲への感染拡大を防ぎたい立場の方には、シーズン前の接種が強く推奨されます。

「かかってから治療すればいい」ではなく、「そもそもかかりにくい体を作っておく」「かかっても重症化しにくくしておく」という二段構えの備えが、今の時期には特に重要です。

A型は治るまでどのくらいかかるか

典型的な経過は次のとおりです。

時期 経過
発症〜2日目 高熱、関節痛、倦怠感がもっとも強い時期
3〜5日目 解熱してくる。咳やのどの痛みが目立ってくる
6日目以降 咳、鼻汁、だるさが残るが徐々に軽快する

いったん解熱した後に再び熱が上がる二峰性発熱がみられることがあり、とくにお子さんで多いとされます。ただし、解熱後に再び高熱が出た、息苦しさがある、意識がはっきりしないといった場合は、肺炎などの合併症の可能性があるため受診してください。

いつまで休むのか|学校と会社でルールが違います

ここがもっとも誤解されている点です。

対象 根拠 基準
学校・幼稚園・保育園 学校保健安全法で出席停止が定められている 発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで
会社・職場 法律上の出勤停止の定めはない 就業規則や社内ルールによる。学校の基準を準用している職場が多い

つまり、会社員のインフルエンザについて「法律で何日休まなければならない」と決まっているわけではありません。ただし感染を広げないという観点からは、学校の基準(発症後5日かつ解熱後2日)が実質的な目安になります。

「発症した日」は発熱した日ではなく、発熱した日の翌日を1日目として数えます。就業規則で有給・欠勤・特別休暇のどれになるかは職場によって異なるため、早めに勤務先へ確認してください。

治癒証明書や診断書は必要か

職場や学校から治癒証明書の提出を求められることがありますが、厚生労働省は、治癒証明書を求めないよう職場・学校に対して呼びかけています。治癒の確認のためだけに受診すると、医療機関の混雑と感染拡大につながるためです。

とはいえ、実際には提出を求められる場面があります。その場合、多くは受診時に発行される診断書で足ります。必要かどうかを先に勤務先へ確認し、必要であれば受診時にその旨をお伝えいただくと、二度手間になりません。診断書の発行は自費となります。

すぐに受診してください

  • 息苦しい、呼吸が速い、胸が痛い
  • 顔色が悪い、唇が紫色になっている
  • 水分が取れず、尿が半日以上出ていない
  • 意識がはっきりしない、呼びかけへの反応が鈍い
  • けいれんを起こした
  • いったん下がった熱が再び高くなり、症状が悪化した

また、お子さんや未成年の方では、抗インフルエンザ薬の使用の有無にかかわらず、突然走り出す・部屋から飛び出すといった異常行動が報告されています。発熱から少なくとも2日間は、お子さんを1人にしないでください。玄関や窓の施錠など、転落防止の対策も行ってください。

オンライン診療でできること・できないこと

オンライン診療では迅速検査を行うことができません。そのため、インフルエンザかどうかの確定診断が必要な場合や、重症化リスクの高い方は対面での受診をお勧めします。

一方で、流行状況や症状の経過から診断が可能と判断される場合には、オンラインでのご相談と対応が可能なことがあります。症状が出た時刻、周囲の流行状況、持病や服用中の薬をお伝えください。抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の開始で効果が期待できるため、受診を迷っている時間がもったいない症状です。まずはお気軽にご相談ください。

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よくある質問

インフルエンザは家族にどのくらいの確率でうつりますか?
家庭内は接触が濃厚で長時間になるため感染が広がりやすく、二次感染の割合は調査によって幅がありますが数十パーセントに達するという報告もあります。とくにお子さんがいる家庭では高くなる傾向があります。部屋を分ける、マスクの着用、タオルの共用をやめる、こまめな換気と手洗いが有効です。
インフルエンザの初期症状はどのようなものですか?
急に始まる38℃以上の発熱、全身のだるさ、関節痛や筋肉痛、頭痛、悪寒が先に出るのが特徴です。咳やのどの痛みは全身症状の後から強くなることが多く、のどから徐々に始まる一般的なかぜとは経過が異なります。ただし症状だけで確実に区別することはできません。
検査はいつ受けるのがよいですか?
迅速検査は発症からおおむね12時間が経過してから48時間以内が精度の面で適したタイミングです。発熱してすぐに受診すると、インフルエンザであっても陰性と出ることがあります。一方で治療薬は48時間以内の開始が推奨されるため、症状の出た時刻を控えたうえでご相談ください。
A型インフルエンザは治るまでどのくらいかかりますか?
発症から2日目までが高熱と関節痛のもっともつらい時期で、3〜5日目には解熱してくることが多く、その後も咳やだるさが数日残ります。いったん解熱した後に再び熱が上がる二峰性発熱がみられることもありますが、息苦しさや意識の変化を伴う場合は合併症の可能性があるため受診してください。
会社は何日休まなければいけませんか?
会社員については法律上の出勤停止の定めはなく、就業規則によります。ただし学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」と定められており、この基準を準用している職場が多いため、実質的な目安になります。早めに勤務先へご確認ください。
熱が下がればもう出勤してよいですか?
解熱してもウイルスの排出は続くため、解熱した時点ではまだ人にうつす可能性があります。学校の基準でも解熱後さらに2日を経過するまでとされているのはこのためです。解熱直後の復帰は避けてください。
治癒証明書や診断書は必要ですか?
厚生労働省は、治癒確認のためだけの受診が感染拡大と医療機関の負担につながるとして、職場や学校に治癒証明書を求めないよう呼びかけています。実際に提出を求められる場合は、受診時に発行される診断書で足りることが多いため、必要かどうかを先に勤務先へご確認ください。診断書の発行は自費となります。
オンライン診療でインフルエンザを診てもらえますか?
オンライン診療では迅速検査を行うことができないため、確定診断が必要な場合や重症化リスクの高い方は対面での受診をお勧めします。流行状況と症状の経過から判断が可能な場合には、オンラインでのご相談と対応が可能なことがあります。
家族がインフルエンザになりました。自分もまだ症状はありませんが、薬をもらえますか?

症状が出る前の段階でも、曝露後予防としての抗インフルエンザ薬の服用が選択肢になることがあります。診察時に、いつ・どのような曝露があったかをお伝えください。

ワクチンはオンラインで打てますか?

ワクチン接種は注射による処置のため、対面でのご来院が必要です。オンライン診療では、発症時の治療薬や曝露後予防のご相談に対応しています。

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